おもろーっ！？

よく『面白い本ない？』と聞かれて、まず薦めるのが

僕と彼女のＸＸＸ(注：Amazonに飛びます)（ぼくとかのじょのペケみっつ）

ですねぇ…
結構メジャー（？）な性転換物ですが、それを女性視点で描かれています。
あ、いや…主人公は男(女性化)ですけど(笑)

概略としては
黙っていれば超美少女、一度行動すれば乱暴極まりない(ある意味女性から見た)男より男らしい女の子『桃井菜々子』と
黙っていれば超美形、喋りだしたら可愛さ抜群。男に生まれてよかったのか？と疑問視したくなる男の子『上原あきら』が、とある事故で人格が入れ替わるわけですね。

普通に考えれば、この二人を中心にしたラブコメですが・・・
菜々子嬢は男になったのをいいことに、速攻で童貞捨てるわ親友である『椎名真琴』と恋仲になるわ
挙句の果てに、『暫くこのままで居たい』と言い出す始末。

あきら君は何とか早く元の姿に戻りたいと思うのですが、元来可愛いキャラだった性格が功を奏して(？)親友である『千本木新之助』を打ち落としてしまうわけです。

少女漫画だから(？)でしょうか、べろちゅーはあるわマッパ(主に椎名)はあるわ８０１(分からない方は女の子の同級生(同僚)にでも聞きましょう)はあるわ…

そして、ギャグシーンが吹っ飛んでます。
まじめなシーンでは花背負ってるのに、ギャグシーンは二頭身だったりあらゆる場所から血を噴出したり…
私はかなり笑えましたけど、多分若すぎ(１０台中番以前)ると笑いのつぼがずれるかも？

そうそう、この漫画ですが…分かります通り女性が書いてます。
つまり、『女性が考える男性の思考』が描かれているわけですね。

『嫁入り前の体は汚してはいけない』
『男は何事も経験しないといけない』などなど…相当身勝手ですが、こういう言動をするのが男であると思っているわけですよ、女は。作者に限らずね？

そして、女が男に対して取ってほしい行動も結構描かれています。
デートでの立ち位置、リードの仕方、会話、視線に至るまで。
そして、悲しい時や辛い時、相談に乗ってほしいときの行動も。
そういう意味でも、男性にも読んで欲しいと思う作品です。

別にこういう行動をしろという意味ではありませんが、少なからず望む行動であるのは確かなわけです。
多少大げさには書いてありますけど、この本に書かれている行動が全て出来る人は…

居るわけないｼﾞｬﾝ(´∇｀)ｹﾗｹﾗ

４巻までならブックオフの通販辺りで中古が手に入りますので、その辺りから手を出してみるといいかも。
ホント、少女漫画等で在り来たりな『キャラ魅せ』で売ってる作品ではないので、男女共にお勧めしますよ。

はい、がらりと変わります。
というより、こっちが本文かな…上は仮面のようなもの。

えぇ…何というか…

先週、懇意にしていた叔母が急死しました。
急性心不全と肝不全を併発して。

昼下がりだったそうです。
病室でテレビを付け、耳にイヤホンを付けたまま
特に苦しんだ様子もなく、逝ったそうです。

死に目には会えませんでした。
平日の昼でしたし、去年辺りから入退院が多くて少し疎遠にもなっていました。

本当のところ、少しだけ忘れている節がありました。
ですから、急死したと聞いたときは…柄にもなく叫びました。

泣いた分けでもなく、ただ…叫んだだけです。


その足で向かったのですが、仕事場から病院までは遠く
到着するころには、叔母の家で仮通夜が始まっていました。

糖尿病を患い、決して健康体ではなかった叔母。
でも、医者の言うことなど聞かず

好きな物を食べ
好きな旅行をし
好きな男性(主に若い外国人)を連れ立って

周りの迷惑も考えずに好き勝手に生きた人

私の母は『こいつはロクな死に方をしない』と言っていました。
でも、最後は

誰に迷惑をかけるでもなく、苦しむことすらなく、逝ったのです。

叔母の寝顔を見る勇気がありませんでした。
そんな私を知ってか知らずか、先に来ていた母が叔母に掛けられていた布を取り

久しぶりに見た叔母の顔。

まるまる太って、笑顔が朗らかというより豪快だった叔母の

そんな叔母が、やせ細り、青白くなった死に顔を見たとき


本当、ドラマとかあれは嘘ですね。
家族が死んで、泣き付くシーンがあるでしょう。

泣きません
泣くんじゃないんです

ただ

壊れたように

声もなく

ぼろぼろと

溢れてくるんです


近づくことすら出来ず
離れることも出来ず
滲んだ視界のままに叔母の顔を見て
涙を拭くことすら忘れて
力尽きたようにその場に座って

一晩中涙を流していたそうです

途中から記憶がないんですよ。
多分、死んだと思いたくない気持ちと
死んだという現実に挟まれて、頭がオーバーヒートしたのでしょう。

通夜に参列はしました。
でも、火葬場には行きませんでした。

その後の葬式に出て、忍び会という名だけの宴会に出て馬鹿騒ぎして。

そして…帰って、一回だけ
声を出して泣きました。

遊ぶことが好きで
食べることが好きで
男が好きで

自分に正直に好き勝手生きた叔母ですが
私が小さいころからずっと親身になってくれた、唯一の親類でした。

そう、二人目の母親だったんです。

だから、出発する前に
小さな骨壷に、お願いしました

誰よりも寂しがり屋だった叔母に


お願いです。
寂しいからって、お母さんを呼ばないで下さい。
あの人は、まだなくてはならない人なんです。

まだ、まだ習ってない事、聞いてない事が沢山あるんです。
ですから、もう少し…もう少しだけで良いですから

空から、見守って居てください…と